7代目 コハル ⑥
1023年8月
8月になりました。すっかり忘れてましたが、7月は相翼院の強化月間でした。
太鼓持ちの尊い犠牲で結構な額に。帝からのお中元だと思って有難く頂戴します。
さて、先月流行病に倒れたコハルの容体ですが…。
コ、コハルさーーーーーん!!!!!!!
沢山食べる子(という設定)は強かった。よくよく考えたら、咳はしてるけど食欲落ちてるとは言われなかったもんなぁ。(仮に食欲落ちてても「どんぶり一杯しかお粥食べられなかった」レベルなので問題はなさそう)
今月お別れなのは避けられないけど、せめて安らかに旅立って欲しいと思っていたから…。よかった…。
そしてシノブが元服です。特に交神相手の希望はありませんでした。
急いで交神することもないので、お相手はゆっくり考えます。
今月は討伐をお休みして、大会に顔を出します。
次に参加する時は、今までのようにあっさり優勝とはいかなくなるだろうなぁ…。
以前は苦戦していた大原野魔術団も怖くなくなり、順調に一本を決めて行きます。
…と、ここでスバルが
コハルに続いて奥義を創作!屋敷に戻って良い報告が出来そうです。
これで弓使いは2つ、薙刀士は1つ奥義を編み出したわけですが、なかなか槍が難しい。
これからは奥義の創作も見据えて交神相手を選ばなくてはいけないんだろうけど…。
…さて、そんなことを考えてるうちに優勝したので帰ります。帝、ごきげんよう!
コハルただいま。スバルが奥義を創作したよ…。
以前から決めていた通り、クレハから預かった当主の指輪はシノブに渡します。
サギリがついているので心配はないでしょう。
コハルといえば「ゲッカに鏡」の進言の多さが何と言っても一番印象深いです。
それがシノブの初陣を境にぴたりと無くなってしまったのもまた…。
翌月には当主になってコハルの進言を聞く機会は無くなりましたが、その後もずっと鏡を持ち出すことはなかったんじゃないかなと思ってます。
姉や兄の後ろについて行くおっとりふわふわちゃんというイメージだったけど、自分の気持ちを胸にしまいこんで笑顔でいられる強い子でもあったんだなぁと。
ちょっとずれたタイミングで奥義を創作した時は、やっぱりコハルらしいと笑ってしまったけど…。
そして最後の最後で流行病を克服したのは、クレハやゲッカに久しぶりに会うのにやつれた顔をしてられないという意地もあったのかなと思います。
まさにコハルにぴったりな遺言でした…。
ありがとう。おやすみなさい。